気候変動適応研究プロジェクト

プロジェクト概要

プロジェクト総括:肱岡靖明(気候変動適応センター センター長)
研究期間:2026年度~2030年度

国内外の気候変動適応に関する研究開発を先導し、気候変動適応の社会実装を推進するため、「サブPJ1:適応策の効果を組み込んだ気候変動影響予測に関する研究」、「サブPJ2:気候変動適応戦略の統合化・深化に関する研究」、「サブPJ3:地域における気候変動適応の社会実装に関する研究」を行います。

サブPJ1では、グローバル、国内の2つの空間スケールにおいて、適応策の効果を組み込んだ気候変動影響予測を行う。サブPJ2では、気候変動リスクや適応戦略の横断的・時空間的解析や、予測情報の利活用による気候変動リスクに関する科学的知見の翻訳、情報のデザイン及び提供方法を検討・評価する。サブPJ3では、国内複数地域及びアジア太平洋地域の一部を対象に、適応策の社会実装を支える科学的情報基盤、法制度、実践体制に関する実践的研究とその一般化を行います。

プロジェクトの構成

本プロジェクトは、以下の3つのプロジェクト(サブプロジェクト)で構成されます。

プロジェクト総括
  • 肱岡靖明(気候変動適応センター)
サブプロジェクト(サブPJ)リーダー
  • サブPJ1:花崎直太(気候変動適応センター)
  • サブPJ2:真砂佳史(気候変動適応センター)
  • サブPJ3:藤田知弘(気候変動適応センター)

サブPJ1:適応策の効果を組み込んだ気候変動影響予測に関する研究

サブPJリーダー:花崎直太(気候変動適応センター 気候変動影響評価研究室長)

世界における研究では、世界を対象にした影響予測と適応策の評価を行います。国際プロジェクトISIMIP(Inter Sectoral Impact Model Intercomparison Project)への参加を軸に、NIESで開発された世界を対象とした4つの影響モデル(水、農業生産性、陸域統合、都市)の高度化と気候変動適応への応用の研究を展開します。2028年頃に刊行が見込まれるIPCC第7次評価報告書などへの貢献を目指します。
日本における研究では、国内の観測・実験・調査などを行い,気候変動影響のメカニズムや、適応策の効果を定量的に明らかにします。また、得られた知見を使って、適応策の効果を組み込んだ影響モデルを5つの分野(水資源、暑熱、陸域・湖沼・沿岸生態系)について開発し、最新の気候・社会経済シナリオを用いた影響予測を行います。2030年頃に刊行が見込まれる第4次影響評価報告書などへの貢献を目指します。

サブPJ一覧

サブPJ番号 課題名
サブPJ1-1 全球における研究
サブPJ1-2 日本における研究

メンバー一覧

サブPJ番号 サブPJリーダー メンバー(所属領域)
サブPJ1-1 花崎直太(適応)  岡田将誌(適応) 横畠徳太(地球) 渡辺泰士(地球)
高根雄也(適応)
サブPJ1-2 岡和孝 (適応) 花崎直太(適応) 岡田将誌(適応) 真砂佳史(適応)
高根雄也(適応) 大山剛弘(適応) 高倉潤也(社会)
小出大(適応) 堀田亘(適応) 高津文人(地域)
土屋健司(地域 中田聡史(地域) 角谷拓(生物)
今藤夏子(生物) 熊谷直喜(適応) 阿部博哉(適応)
横畠徳太(地球) 渡辺泰士(地球)

サブPJ2:気候変動適応戦略の統合化・深化に関する研究

サブPJリーダー:真砂佳史(気候変動適応センター 気候変動適応戦略研究室長)

気候変動の影響が各地で明確に現れている現在、被害を抑え、社会や地域の暮らしを守るためには、適応策を実際の政策や行動に結びつけていくことが重要です。本研究は、気候変動適応の社会実装を加速することを目的として、幅広い気候変動リスクを総合的に評価し、地域ごとに優先すべき対策を判断するための手法やモデルを開発するとともに、政策立案の支援や市民の適応行動・行動変容を促す情報提供手法を構築します。具体的には、これまでに蓄積されてきた気候変動影響の予測結果や適応策の効果に関する知見に加え、社会経済シナリオや地域の曝露・脆弱性に関する情報を統合し、リスクの空間的・時間的な分布、複数の影響が重なって生じる複合影響、さらに他分野へ広がる波及的な影響を明らかにします。さらに、政策決定者のリスク認識も踏まえながら、将来予測情報をより理解しやすく伝える方法を検討し、分かりやすい視覚化や短期的なリスク情報の提供方法を開発することで、政策立案の支援と市民の適応行動・行動変容を促す実践的な情報提供手法の確立を目指します。

サブPJ一覧

サブPJ番号 課題名
サブPJ2-1 気候変動リスクや適応戦略の横断的・時空間的解析
サブPJ2-2 予測情報の利活用による適応策の深化や行動変容

メンバー一覧

サブPJ番号 サブPJリーダー メンバー(所属領域)
サブPJ2-1 真砂佳史(適応) 小出大(適応) 大山剛弘(適応)  
Ahmed Derdouri(適応) Sakina Ahmed(適応) Amit Kumar Batar(適応)
サブPJ2-2 石崎 紀子 (適応) 岡田将誌(適応) 藤田知弘(適応) 堀田亘(適応)

サブPJ3:地域における気候変動適応の社会実装に関する研究

サブPJリーダー:藤田知弘(気候変動適応センター 気候変動適応戦略研究室 主任研究員)

本プロジェクトは、地域における気候変動適応の社会実装に研究者の立場から貢献することを目標とします。
サブPJ3-1では、適応策立案において科学知と地域知が果たす役割やプロセスを解明し、地域の適応能力向上に資するガバナンス構築の要因を明らかにします。さらに、適応策の成功事例や他施策との関係性の分析を通じて、実践的な適応戦略立案のあり方を探求します。
サブPJ3-2では、国内特定地域(南西諸島や那須野が原など)を対象に、沿岸生態系や水資源への影響観測から適応策の社会実装までを一貫して実施します。不適切な適応の回避や他施策との相乗効果も考慮した統合型適応戦略を開発・提案し、自治体や事業者など多様な主体を巻き込んで研究を推進します。
サブPJ3-3では、気候変動に脆弱なアジア・太平洋地域を対象に、途上国の将来の開発を考慮した「Climate-Resilient Development(CRD) Pathway」の構築を目指します。現地調査や影響評価による科学的情報を活用し、気候変動に強い世界へ至る具体的な道筋を提示します。

サブPJ一覧

サブPJ番号 課題名
サブPJ3-1 地域の適応能力向上に向けた要因分析と実践的適応戦略の立案
サブPJ3-2 国内の特定地域における統合型適応戦略の開発
サブPJ3-3 アジア・太平洋域におけるClimate-Resilient Development Pathwayの構築

メンバー一覧

サブPJ番号 サブPJリーダー メンバー(所属領域)
サブPJ3-1 藤田知弘 (適応) 戸川卓哉(福島) 辻岳史(福島) 中田聡史(地域)
今井葉子(適応)    
サブPJ3-2 阿部博哉 (適応) 真砂佳史(適応) 熊谷直喜(適応) 中田聡史(地域)
篠原隆一郎(地域)
サブPJ3-3 増冨祐司(適応) 吉田有紀(適応)
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